翌朝】
リビングからお味噌汁のいい匂いが漂ってくる。一日の中で、この時間が私は大好き!
「おっはよう♪」
「おはよう!真瑠ちゃん、今日はもう制服に着替えたの?」
「そう!早いでしょ。ちょっと早いバスで行って、朝練しようかなって思って。」
「まあ、偉いわね。じゃあ、ご飯にしましょう。」
「うわ〜美味しそう!いただきます!」
ママのご飯はいつも美味しい。バランスもしっかり考えられていて、彩りも素敵。食べるだけで、パワーが湧いてくる。
昨日の暗い気持ちはもうここにはない。絶対に痩せて、あの「ブタ」発言を見返してやるんだから!
「お姉ちゃんおはよう。あれ?今日はいつもより早くない?何かあったの?」
パジャマ姿の真子ちゃんが、不思議そうに覗き込んでくる。
「今日ね、朝練しようと思って!」
「頑張るね!私も早めに準備しようかな!」
「真瑠〜おはよう。早いな。そうそう、浅草のどら焼き食べたか?」
パジャマ姿のパパが、目をキラキラさせて聞いてくる。
「うん!ご馳走様パパ!すっごく美味しかった‼︎ やっぱり和菓子もいいよね。」
「だろ?今度の特集で、和菓子特集をやるつもりなんだ。」
「パパもお姉ちゃんも、美味しいものには目がないね!」
「そうそう。パパと真子には伝えてなかったけど、私、今日からダイエットするから!」
「え⁉︎」
パパが驚いて、飲んでいたコーヒーを吹き出した。
「どうした真瑠‼︎ もうスイーツ一緒に食べられないのか⁉︎」
「もちろん、スイーツを抜くようなことはしない!まずはね、日常生活でできることから始めるの。」
私は心に誓う。人生初のダイエットを絶対に成功させてみせる。
もう二度と、ブタなんて呼ばせない!
⸻
【真瑠璃のダイエット日記】
一つ・腹八分目!
ついついお腹がはち切れそうになるまで食べちゃう私。でも、もう我慢。もう少し食べたいところでストップする!
一つ・一口三十回、しっかり噛んでから飲み込む!
大好きな食べ物を飲み込むように食べていたら勿体ない。お口でしっかり味わってから、胃に送り込もう!
⸻
「もうこんな時間⁉︎ ご馳走さまでした!ママ、今日の朝ごはんも美味しかったよ!行ってきます!」
私は、人生最大の決意を胸に学校へ向かった。
⸻
【橋羽西〜橋羽西〜】
プシュー
「あっ!隆也!おはよう!」
「瑛里、おはよう。」
「あれ?今日は、ぶー……じゃなくて、瑠璃ちゃんと一緒じゃないの?」
「なあ、瑛里。」
「ん?」
「どんな人と付き合うのかは、瑛里の自由だけど。」
「うん…。」
「人の見た目を馬鹿にするような奴は、魅力的な人とは思えないな。」
「……」
⸻
【教室】
キーンコーンカーンコーン
「おはよう〜瑛里!」
「おはよう…」
「あれ?元気ないじゃん、どうした?」
やばい、まさか篤人くんと別れたとかじゃないよね⁉︎
やだやだ、やめて。お願いだから別れないで!できるだけ長く仲良しでいて‼︎
「ううん、なんでもない。それより、ぶーもう学校にいたの?」
「今日ね、朝練してたの。もうすぐテストだからね。瑛里、ちゃんと練習してる?」
「……してない。」
うつむき加減の瑛里。
どうしたんだろう。いつもなら元気に「してませ〜ん‼︎」って笑うのに。
も、もしかして⁉︎
篤人くんと何かあったの⁉︎
神様っ、どうか何事もありませんように。
リビングからお味噌汁のいい匂いが漂ってくる。一日の中で、この時間が私は大好き!
「おっはよう♪」
「おはよう!真瑠ちゃん、今日はもう制服に着替えたの?」
「そう!早いでしょ。ちょっと早いバスで行って、朝練しようかなって思って。」
「まあ、偉いわね。じゃあ、ご飯にしましょう。」
「うわ〜美味しそう!いただきます!」
ママのご飯はいつも美味しい。バランスもしっかり考えられていて、彩りも素敵。食べるだけで、パワーが湧いてくる。
昨日の暗い気持ちはもうここにはない。絶対に痩せて、あの「ブタ」発言を見返してやるんだから!
「お姉ちゃんおはよう。あれ?今日はいつもより早くない?何かあったの?」
パジャマ姿の真子ちゃんが、不思議そうに覗き込んでくる。
「今日ね、朝練しようと思って!」
「頑張るね!私も早めに準備しようかな!」
「真瑠〜おはよう。早いな。そうそう、浅草のどら焼き食べたか?」
パジャマ姿のパパが、目をキラキラさせて聞いてくる。
「うん!ご馳走様パパ!すっごく美味しかった‼︎ やっぱり和菓子もいいよね。」
「だろ?今度の特集で、和菓子特集をやるつもりなんだ。」
「パパもお姉ちゃんも、美味しいものには目がないね!」
「そうそう。パパと真子には伝えてなかったけど、私、今日からダイエットするから!」
「え⁉︎」
パパが驚いて、飲んでいたコーヒーを吹き出した。
「どうした真瑠‼︎ もうスイーツ一緒に食べられないのか⁉︎」
「もちろん、スイーツを抜くようなことはしない!まずはね、日常生活でできることから始めるの。」
私は心に誓う。人生初のダイエットを絶対に成功させてみせる。
もう二度と、ブタなんて呼ばせない!
⸻
【真瑠璃のダイエット日記】
一つ・腹八分目!
ついついお腹がはち切れそうになるまで食べちゃう私。でも、もう我慢。もう少し食べたいところでストップする!
一つ・一口三十回、しっかり噛んでから飲み込む!
大好きな食べ物を飲み込むように食べていたら勿体ない。お口でしっかり味わってから、胃に送り込もう!
⸻
「もうこんな時間⁉︎ ご馳走さまでした!ママ、今日の朝ごはんも美味しかったよ!行ってきます!」
私は、人生最大の決意を胸に学校へ向かった。
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【橋羽西〜橋羽西〜】
プシュー
「あっ!隆也!おはよう!」
「瑛里、おはよう。」
「あれ?今日は、ぶー……じゃなくて、瑠璃ちゃんと一緒じゃないの?」
「なあ、瑛里。」
「ん?」
「どんな人と付き合うのかは、瑛里の自由だけど。」
「うん…。」
「人の見た目を馬鹿にするような奴は、魅力的な人とは思えないな。」
「……」
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【教室】
キーンコーンカーンコーン
「おはよう〜瑛里!」
「おはよう…」
「あれ?元気ないじゃん、どうした?」
やばい、まさか篤人くんと別れたとかじゃないよね⁉︎
やだやだ、やめて。お願いだから別れないで!できるだけ長く仲良しでいて‼︎
「ううん、なんでもない。それより、ぶーもう学校にいたの?」
「今日ね、朝練してたの。もうすぐテストだからね。瑛里、ちゃんと練習してる?」
「……してない。」
うつむき加減の瑛里。
どうしたんだろう。いつもなら元気に「してませ〜ん‼︎」って笑うのに。
も、もしかして⁉︎
篤人くんと何かあったの⁉︎
神様っ、どうか何事もありませんように。


