最愛から2番目の恋

「どうして学校へ通わないんだ?」

「通う必要が無いから、ですね。
 カリスレキアの王族に必要なものは、貴族学院では学べません。
 わたくし達には、専門家に任せておけばいい数学や化学の基礎は必要では無くて。
 各国の歴史や文化、政治、何ヵ国もの言語など、それらを主に学んでいたのです」

「それと、王女でも基本的な護身術か。
 お前がアストリッツァ語を自在に操れるのは、付け焼き刃ではなく、王族教育の賜物か……
 しかし、学校生活は勉学だけではないだろう。
 同じ様な世代の者達と健全なる友情を育んで、だったかな。
 俺が通った貴族学苑は、学生の間は平等だ、とそう謳っていた」

 ガートルードは、貴方は健全なる友情ではなくて、濃厚なる愛情を見つけられましたけどね、と内心笑ったが。
 それは隠したが、カリスレキアの王族教育を否定されたように思えて、少しだけやり返す事にした。
 世の中にはびこる口先だけの平等ほど、当てにならないものはない。


「学生の頃平等だった、同級生の御令息、御令嬢達とは今でもお付き合いを続けられていて、友情を育まれておられますか?」

「……」