最愛から2番目の恋

「えぇ、恥ずかしくありませんね。
 わたくしは自分と、ここまで付き従ってくれた侍女やメイドを守るためなら、どんなことでも致します。
 確かにあの神は、より多くの金を積む者、将来多額の献金をする者を、より強く守ってくださる……なんて、分かりやすい神様でしょう。
 信じる者ではなく、財力を持つ者を最優先に救ってくださる。
 その庇護にすがって、何が悪いのでしょう。
 反対に、身ひとつで来いと命じられて、勇気ある獅子の末裔である貴方なら何の対策も取らずに、堂々と乗り込むのでしょうが、わたくしには無理でした。
 わたくし達を守るために動いたのです。
 それのどこを恥じれ、と仰せになります?」

「開き直ったな……婚姻を承諾してから半年以上かけて準備万端で、アストリッツァに侵攻してきたわけか」

「女ばかりの僅か7人で侵攻なんて、人聞きの悪い仰せですこと」

 まともになれば、想定よりも普通にやり取りが出来る相手のようで。
 面白くなって、ガートルードの鎧も少しは脱ぎ掛ける。
 だがこれくらいで全てを脱ぐつもりはなく、今は足当てを外したくらいだ。