最愛から2番目の恋


  ◇◇◇


 宰相クイーネとの約束までは、まだ時間に余裕があった。
 今日もお飾りの妃は、なかなかに忙しい。


 わたしの専属デザイナー候補を、ちゃんとクイーネは用意してくれたかな。
 長旅の疲れは一晩くらいじゃ回復出来ていない。
 その上、ラシィがマリィを連れてきて、好き勝手な事を吠えて騒いで。 
 おまけに、クイーネはわたしを、護衛騎士なら誰でもの、火遊び好きな妃殿下と侮っていた。

 彼が帰った後のテレサは大荒れだった。
「あんな奴は、1週間に1度は鼻水が止まらない呪いを掛けてやる」なんて息巻いて。



 さて、神様。
 誰の最愛にもなれない、わたしですが。
 わたしは、これまで何点取れましたか。


 ガートルードは『がお、がおー』と繰り返し呟きながら、これからに備えて爪を研いだ。