最愛から2番目の恋

 当時の状況を教えられて、急に頭がクリアになった。
 反応を見ながら、段階を踏んで切り落とす予定だった、と聞いて改めてぞっとして、もう聞きたくない、と続けて説明しようとするテリオスを止めた。
 第一段階で済んで良かったとつくづく思う。


「なかなか目覚めないから、心配していたんだ。
 だけど、睡眠不足だったんだって?」

「……はい」

「それに毒による麻酔も全身に掛かっているはずが、しばらくの間、君はあれこれ言っていた」

 あれこれ? ガートルードにそんな覚えはない。
 あの時、物凄く痛くて、直ぐに気を失ったはず。
 それにチーフだ、チーフ!
 口にチーフを入れられていたはずで……
 麻酔に掛かる前に、何を言った?


「モゴモゴしていたから、苦しいのかと陛下が口からチーフを抜いたら、君は姉君とブレイクの事を許せと陛下に頼んで、承諾させた。
 王妃陛下はご存じだったようだが、国王陛下は2人の気持ちを知っておられなかったらしく驚かれていた。
 けれど、毒に犯された愛娘の頼みを、誰が断れる?」

 どさくさに紛れて、姉とブレイクの事を父にバラしたのか!?
 結果的に父は許したようだけれど、そうでなかったら。
 エレメインの激怒する姿が想像出来て、ガートルードは背筋が凍った。


 その他にも何か言っていなかったか、恐ろしいが聞かずにはいられない。