テレサに向かって無意識に伸ばしたガートルードの手を、アレッサンドラが触れた。
彼女がテレサに近付いたのは陽動だった。
本当の狙いはガートルードだった。
それに気付いたのは、アレッサンドラが彼女に見せた表情と指先にチクッと痛みを感じたからだ。
そうだ、あの時の……
王妃の柩が燃える前、振り返ったガートルードが見たアレッサンドラの表情が今と同じで、恍惚として……
「毒なの!毒!
早く、誰か! この腕を切り落として!」
自分が叫んでいる。
アレッサンドラに触れられた左腕を高く掲げて、自分が叫んでいた。
顔色を変えたテリオスが、よろめいた自分を抱き止めた。
駆け寄ったケインが、その手に触れないようにしてアレッサンドラを拘束している。
目の前の出来事にパニック状態になったテレサが、悲鳴をあげていた。
「アフヴァーナの銀の毒です!
お願い、早く早く、手を!
薬指の先端を、直接刺されたの!
腕を切って! まだ間に合うから!」
彼女がテレサに近付いたのは陽動だった。
本当の狙いはガートルードだった。
それに気付いたのは、アレッサンドラが彼女に見せた表情と指先にチクッと痛みを感じたからだ。
そうだ、あの時の……
王妃の柩が燃える前、振り返ったガートルードが見たアレッサンドラの表情が今と同じで、恍惚として……
「毒なの!毒!
早く、誰か! この腕を切り落として!」
自分が叫んでいる。
アレッサンドラに触れられた左腕を高く掲げて、自分が叫んでいた。
顔色を変えたテリオスが、よろめいた自分を抱き止めた。
駆け寄ったケインが、その手に触れないようにしてアレッサンドラを拘束している。
目の前の出来事にパニック状態になったテレサが、悲鳴をあげていた。
「アフヴァーナの銀の毒です!
お願い、早く早く、手を!
薬指の先端を、直接刺されたの!
腕を切って! まだ間に合うから!」



