最初の説明では、クラシオンと並んで最前列中央だった自分の席が、左端に変更されていたのは、ヴァルチ公爵の差し金だったのか。
席順の確認くらいで皆の前で騒ぎたくなかったので、そのまま受け入れたが、あれは締めの挨拶を譲る代わりに、とクイーネを脅したか。
息子に責められなくても、公爵は自分の行動を、自分の野心を充分に後悔しているだろう。
それでも、他を責めたくなる気は分かる。
いつもなら先陣を切って言い返すガートルードも、悲しい気持ちでヴァルチ親子の言い争いを見ていた。
父もそうなのだろう。
未だに、ヴァルチ公爵に殺気を向けるテリオスの肩を叩いた。
警戒を解いて良い、が伝わったのか、テリオスの背中から緊張が消えた。
「サレンディラ公女様のお怪我が心配なのは、わたくしも同じ。
どうにかして差し上げたくて、相談したい事があり、先触れを出したのです」
席順の確認くらいで皆の前で騒ぎたくなかったので、そのまま受け入れたが、あれは締めの挨拶を譲る代わりに、とクイーネを脅したか。
息子に責められなくても、公爵は自分の行動を、自分の野心を充分に後悔しているだろう。
それでも、他を責めたくなる気は分かる。
いつもなら先陣を切って言い返すガートルードも、悲しい気持ちでヴァルチ親子の言い争いを見ていた。
父もそうなのだろう。
未だに、ヴァルチ公爵に殺気を向けるテリオスの肩を叩いた。
警戒を解いて良い、が伝わったのか、テリオスの背中から緊張が消えた。
「サレンディラ公女様のお怪我が心配なのは、わたくしも同じ。
どうにかして差し上げたくて、相談したい事があり、先触れを出したのです」



