最愛から2番目の恋

「……ミルトンも……1番最初にお父様達はご無事だと教えてくれました。
 ですから、わたしは安心して落ち着いて、救助を待つことが出来ましたし。
 何より彼が、倒れて動けなかったわたしを発見してくれて、ずっと守っていてくれたのです」

 ここではまだ、テリオスは父の侍従ミルトンで。
 ガートルードは、未だにこの国の王太子妃だ。

 
 さっきの彼からの問いには答えられなかったけれど。
 
 自分を見つけ守ってくれたのは、テリオスである事を、ガートルードは父に伝えたかった。


「そうか、そうか、良かった……テリ……
 ミルトンがお前を見つけて、守ってくれた、か……」

 父に抱き寄せられ、まだ痛む背中をゆっくり撫でられ。
 また新たにお互いの無事を喜び、涙する父娘に。
 鋭い声が飛んだ。


「自分達だけが無傷で、喜ばしい限りだな!?
聞こえたぞ、良かっただと!
 こちらは皆、傷付き、命を落とした者まで居るのだ!
 まさか……今回の件は、お前達カリスレキアの仕業か!」


 背後に、ガートルードが先触れの使いに出したアレッサンドラと。
 頭部に血のにじむ包帯を巻き付けた長男のセシオンを従えた、満身創痍のヴァルチ公爵だった。