最愛から2番目の恋

「それは……謹んでお悔やみ申し上げます。
 宰相閣下は、とても素晴らしい御方でした。
 王都に戻り次第、王太子殿下にご相談して、お父様の死は国家的損失だと……
 王家の名のもとに哀悼の意を表させていただきます」

「……本当に……お気遣いありがとうございます」

 自分の感情を隠すのが得意なガートルードだが、今回は上手く出来たか自信は無い。
 疑ってはいたが、自分がクイーネに何かされた訳ではない。
 どちらかと言えば、彼には親切にして貰っていた。
 あの鬱陶しく思った『失礼ながら』『置かれましても』も、もう聞けないのかと思うと、寂しく……
 彼が亡くなった事に胸が痛む。


 1ヶ月程しか交流のなかったガートルードでさえ、そうなのに。
 アレッサンドラの強い精神力をすごいとは思うが……
 今は自分にではなく、クイーネの遺体の側に付いていてあげて欲しい。