最愛から2番目の恋

 レオニード王家の霊廟で行われる納体の儀の段取りについては、ここに来るまでにアレッサンドラから叩き込まれている。
 後は立ち位置の変更と挨拶と。
 出席するガレンツァの有力者達の顔触れの最終確認だ。


「この名簿と席順は合っているのね?
 初めて会うのだから、絶対に人違いだけは出来ないの。
 アレッサンドラは、皆様の顔が分かっているのでしょう?
 全員が席に着いてから、間違いが無いか、貴女が責任を持って、わたくしに直接報告して」

 アレッサンドラに、貴女が責任を持って、と微笑みながら念押しして伝えると、彼女は黙ったまま深く頷いた。
 こんな風に笑顔で圧をかけながら確認を取ると、人は通常よりも失敗をしないように気を張る。 
 ガートルードは、初恋の王子を思い出して、彼を真似た。


 ……あのひとがいつもしていたように、わたしも微笑む。
「あの王子は質が悪い」とテレサにもブレイクにも、言われたけれど……
 今も彼は、わたしを助け、導いてくれる指針だ。