最愛から2番目の恋

「まぁ、そうなの……
 ホレイシァを伴って出ていかれたのか。
 それとも殿下が出ていった跡を、ホレイシァが追っているのか。
 そのどちらかでしょうね。
 でももう、いいんじゃないかしら?
 宰相殿にも内密で行かれたのなら、追い付けないでしょうし。
 それに今更、納体の儀には間に合わないわ。
 皆を集めて、カリスレキアの国王夫妻も列席するのに、時間変更なんて以ての外。
 急病で欠席とすればいいの。
 殿下が挨拶される予定だった原稿があるなら、わたくしに回して。
 あぁ、大丈夫よ、わたくしも将来の王太子妃として、ちゃんとやれるわ。
 宰相殿にもヴァルチ公爵にも、心配は要らないとお伝えして。
 ガートルードは若輩者ですけれど、一応王妃教育は終えておりますので、と」


 途中で口を挟まれないように、そこまで一気に言ったガートルードを、アレッサンドラは驚いたように見ていた。



 カリスレキアの両親が到着するまでに、体裁を整えましょう、とガートルードは早々に朝食を切り上げた。
 王太子クラシオンの身勝手な行動に、予定を狂わされたとぷりぷり怒るテレサに対して、顔には出さずに内心平謝りのガートルードであった。