「へえ、美夜は明日から夏休みなのか!一日中寝たりはしないのか?」

「しませんそんな無駄なこと。夏期講習が入ってますし」



しかも美夜は最初の頃に比べてちゃんと話してくれるようになってきた。

というか普通に話が面白い。
普段は無言なのがもったいないくらいだ。



「夏期講習……って塾、だよな?毎日行くのか、大変だな」

「……つらくはないです。勉強をすることは苦ではありません」



どうやら、美夜は勉強が好きなようだ。

少し義務的に言うのが気になるけれど。

……また今夜も、美夜の新しいことが知れた。

そのたびに嬉しさで舞い上がりそうになる俺は、きっとどうかしてる。