「ごめんね、昨日は──の日だったのに一日遅れてしまったわ」
「大丈夫だよそんな。
俺は昨日行ってきたから母さんは今日行きな」
「ええ、そうね。────してあげたほうが──も喜ぶわよね……
美夜にとって、大切なことでもあるから」
はっとした。
緊張して、母たちの会話を聞けていなかった。
「あ、の……昨日は、父の命日でしたか?」
二人が驚いたような顔をして、悲しみに満ちた顔に変わっていく。
……やって、しまった。
こんな事、聞くべきではなかった。
父の命日すら忘れているなんて、二人には知ってほしくなかった──。



