眠り王子と夢中の恋。




「おはよう、ございます」



思わず敬語になってしまう。
緊張しているのが自分でも分かった。

あぁ、きっと前の『鈴崎美夜』なら緊張なんてしないだろうに。

私の居場所はここではないような気がして、
私はこの家族とは別の場所にいる気がして、

無表情のままゆっくりと視線を下に移動させた。



「美夜?ほら、朝ごはん食べちゃいなよ」



兄に言われ、ぼんやりと椅子に座って食べ始める。