「あ、美夜。おやすみ」 「……おやすみなさい」 皿洗いをしながら微笑む兄に頭を下げる。 生活に必要最低限の挨拶は仕方なく言うようにしている。 部屋に入ってベッドに横たわると、なんだかいつもよりも眠気が襲ってきた。 最近夜通し勉強していたから疲れたのだろうか……? 考えるうちに、眠りに落ちた。