眠り王子と夢中の恋。

これからは一日中、ずっと玲音と一緒にいることができる。

嬉しすぎて飛んでいきそう……。

「じゃあ、鈴崎璃來と如月美夜になるのか。
なんかややこしくなりそ……ん?どーした、美夜」

口をぱくぱくする私に気づいて驚いたかと思えば、すぐにニヤリと笑って顔を覗き込んでくる。

「うぅ、絶対分かってるくせに……!」

言えない。
『如月美夜』なんて……

「あぁ、俺と一緒になるって思って照れちゃったんだ?」

「なぁぁ……っ!だ、黙ってくださいっ」

「可愛すぎだろ」

玲音が意地悪……!