「だってさ、美夜は誰よりも大切だから。
心から愛してる人は、自分を犠牲にしてでも守りたいって思うもんなんだよ」

「……私だって玲音のこと愛してますっ」

「俺はその倍愛してる自信しかないけど?」

「私はさらにさらに愛してるんです!玲音のためならいくらでも犠牲に……っ」

玲音へ愛を語り出した途端、ムギュッと頬を掴まれた。

「それ以上言ったらお仕置きするよ」と笑顔で言われ、私は仕方なく口をつぐむ。

「じゃあさ、これからはずっと一緒に過ごそうな?
お互い大切にし合いながら、愛し合いながらさ」

「わぁ、それ名案!玲音が目覚めなかった分いっぱい愛します!」

互いに愛し合いながら一緒に過ごす。
それって本当に幸せだと思う。