あの後、玲音は駆け込んできた看護師さんにものすごく驚かれ、詳しく状態を聞かれた。
私にもいくつか質問はきたが、決して口づけのことは言わなかった。
数分後に母たちが来て、璃來さんは泣きながら玲音に抱きついていた。
そして側にいた私の方を見ると涙を流しながら笑い、『美夜ちゃんならできると思ってた』と言われて私も泣きそうになった。
玲音は本当に夢の中とあまり変わらず、
大人っぽくてゆったりした口調で喋っていた。
小春にメッセージを送ると「よかったね」と言う猫のスタンプのあとに『愛の力ね』と一言返された。
そして、今日。
玲音が目覚めた次の日。
私は病院の中の庭園のベンチで王子を待っている──。
私にもいくつか質問はきたが、決して口づけのことは言わなかった。
数分後に母たちが来て、璃來さんは泣きながら玲音に抱きついていた。
そして側にいた私の方を見ると涙を流しながら笑い、『美夜ちゃんならできると思ってた』と言われて私も泣きそうになった。
玲音は本当に夢の中とあまり変わらず、
大人っぽくてゆったりした口調で喋っていた。
小春にメッセージを送ると「よかったね」と言う猫のスタンプのあとに『愛の力ね』と一言返された。
そして、今日。
玲音が目覚めた次の日。
私は病院の中の庭園のベンチで王子を待っている──。



