目に映る風景は海と空。
既視感があったのは、中学の時から今も使っている登下校時に通る道だったからだ。
横を向くと、海の方を見て微笑する青年の横顔。
所々ぼやけていて目元などは分からなかった──彼がこっちを向くまでは。
……っ!
急に視界がクリアになり、風景に鮮やかな色がつく。
青年の顔立ちがはっきりと浮かび上がった。
それは間違いなく、玲音だった。
少し髪が短く顔も幼いが、一目で玲音だと分かった。
音もだんだんとはっきりしてくる。
玲音の口が開く。
今までずっと、聞こえなかった──
『好きだよ、美夜。何があっても守り抜く』
既視感があったのは、中学の時から今も使っている登下校時に通る道だったからだ。
横を向くと、海の方を見て微笑する青年の横顔。
所々ぼやけていて目元などは分からなかった──彼がこっちを向くまでは。
……っ!
急に視界がクリアになり、風景に鮮やかな色がつく。
青年の顔立ちがはっきりと浮かび上がった。
それは間違いなく、玲音だった。
少し髪が短く顔も幼いが、一目で玲音だと分かった。
音もだんだんとはっきりしてくる。
玲音の口が開く。
今までずっと、聞こえなかった──
『好きだよ、美夜。何があっても守り抜く』



