「美夜⁉︎ 大丈夫か、おい!」



気付くと、兄が横で顔を覗き込んでいた。



「具合、悪いか?」



コクリ。



「行けそうにないか?」



……コクリ。



「……分かった、俺が電話しといておく。今日は休みな」



最後にもう一度頷き、上へ向かう。

扉を開けると、制服のまま、ベッドに倒れ込んだ。