眠り王子と夢中の恋。

……ほう、デートには恋人の家族がいた方がいいのか。

頭の中のメモ帳に書き込む。

「明後日の誕生日会、とびきりのプレゼント持って行くから楽しみにしててね!」

にこにこと璃來さんが話しかけてきた。

璃來さんからのプレゼント。
言われなくても楽しみすぎる……!

女神の笑顔を浮かべる璃來さんに癒されていると、母が降りてきた。

「璃來ちゃん、おはよう。今日はごゆっくりね」

「はい、ありがとうございます!我が家だと思って気楽に過ごしますね」

「ふふ、そうしてちょうだい」

母と笑い合ってる璃來さん。

その笑顔がどことなく玲音に似ている気がして、私はずっと疑問に思っていたことが確信に近づいていると感じた。