眠り王子と夢中の恋。

……玲音にも、来てほしかったな。

なんて、気づいたら叶わない願望を抱いている。

「当日は私たちとお母さんがケーキ作って、伊織さんと彼女さんが飾り付けするんだよね!」

「えっ⁉︎」

「あれ、もしかして美夜は知らなかったの?」

驚きすぎる。

そこまで決まっていたとは……。

私の知らないところで、何がどこまで決めてあるのだろう。

その後「じゃあまた誕生日会で!」と別れ、家に着いた。