眠り王子と夢中の恋。

夢の世界に行けなくなって二週間。

私たちは二学期の終業式を迎えていた。

「起立、気をつけ。礼」

クラスの終学活を終えると、小春たちが駆け寄ってきた。

「美夜〜もう明後日、明後日だよ!」

そう言うと私の肩を掴んでグラグラと揺さぶる。

「ぅあ……そう……ですね……」

「小春落ち着いて!美夜ちゃん死んじゃうから」

「やばいシェイク美夜も可愛い〜」

「親バカならぬ友バカ!ていうかシェイク美夜ちゃんって何⁉︎」

すると肩を揺さぶるのをやめ、ニコニコと手を繋いできた。