眠り王子と夢中の恋。

「あ、うち19日の金曜日は彼氏とご飯いくんだよね」

「ごめん、私当日の土曜日予定ある!うぅ、最悪……」

小春たちが申し訳なさそうに手を合わせる。

「でも日曜日はあいてるよ〜。そこならできる?」

「おっけー!」

「大丈夫です」

「プレゼント何にしようかな〜」

去年までずっと、こんな日々になるなんて思いも寄らなかった。

まさか自分をいじめていた人たちとこんなにも仲良くなるなんて。

「ありがとうございます、みなさん」

色々な意味を込めて言うと、大切な友達たちが笑顔で応えてくれた。