「お、大袈裟ですよ3回これなかったくらいで……」

すると玲音はクルリと顔を回し、私の方を向いた。

サラサラと玲音の綺麗な髪が流れる。

「3回こなかった間、
 俺がどれだけ絶望してたのか分かるか?」

「……ごめんなさい、玲音」

玲音があまりにも苦しそうな顔をするから、思わず謝ってしまう。

「お願いだから、
 もうこれ以上……一人にしないでくれ」

耳元で玲音の囁き声がする。

言葉の中に玲音の抱えきれない不安が詰まっているようで、私も悲しくなった。

玲音はどれだけ、孤独に夢界で過ごしていたのか。
忘れかけていたけれど、改めて思うとつらい。