「美夜ちゃんなんか甘い香りするもんね!」

「香水プレゼントするなんて、朝霧くんさすがだわ」

朝つけてきたから香りで分かったんだ、と納得する。

「別れ際に渡されました。桜の香りなんですよ」

「……うーん、これで『友達』はよく分かんないね」

小春にビシッと言われてしまった。

「美夜ちゃんは朝霧くんのことどう思ってるの?」

「えと、仲良い友達です……」

小春に今さっき言われたばかりなので語尾が小さくなってしまう。