「おはよー美夜!
 朝霧くんとのデート、どうだった?」

次の日、朝一番に小春から声をかけられた。

「えーっ小春、いつのまに美夜って呼んでるの?」

「うちらも美夜ちゃんって呼んでいい⁉︎」

「ぅえ、あっ、どうぞ」

三人ともいつも通り元気だ。

「デートではないんですよ、小春!
 でも……すごく楽しかったです」

「それはそれは何より。
 で、香水ももらったわけね」

「⁉︎」

にやにやしながらそう言う小春に驚きすぎて声が出ない。

何も言ってないのに、ほんとに鋭い……。