眠り王子と夢中の恋。

というか、朝霧くんだっておしゃれな格好なのに。

白の半袖シャツをジーンズ素材のパンツに入れ、上に淡いブルーのカーディガンを羽織っている。
しかも、首にはシルバーのネックレスを付けている。

シンプルのカラーだけど、とても大人っぽい。

というか色味がなんとなく私と似ている気がする。
水族館だから合わせたのだろうけど、お揃いみたいで少し楽しい。

色素が薄めの髪は、巻いているのか先がカールしている。

「すっっっごく可愛いからさ、今日の鈴崎さん。でも一人でいたら絶対に襲われる」

襲われる……⁉︎ 可愛い格好してたら殺される……?
なんて恐怖なんだこの世界。

「だから、俺から離れちゃダメだよ」

そう言うと、
朝霧くんは私の手を取ってギュッと繋いだ。

「うぅ、気をつけます!」

覚悟を決めて私は朝霧くんの手を握り返す。

もしかしたら今日が命日なのかもしれない……。