眠り王子と夢中の恋。

「ねえ、何してんの」

この声……。

「この超可愛い子俺と用事あるんで。もらうね」

ニコリと私を抱き寄せて笑った朝霧くん。

「っ……」

「おいなんか、こいつ……やべーよ」

「……いこ」

朝霧くんから何かを感じたらしく、三人は顔を引きつらせて逃げて行った。

「ふう……何されてんの鈴崎さん、抵抗くらいしてよ」

「ごめんなさい……こんなの初めてで、どうすればいいのか分からなくて」

「初めてって、そんな格好してたらナンパされるに決まってるじゃん」

「え……『ナンパ』⁉︎ 今のがですか⁉︎」

だったら人生初のナンパだ。