眠り王子と夢中の恋。

知らない人をいきなり遊びに誘うなんて、度胸ありまくりだ。

思わず顔が強張る。

「ほら、いこ」

何も言えずに固まる私の手を取って歩き出す。
もう一人は反対側から私の腰に手を回していて、気持ちが悪い。
うぅ、もう少しで朝霧くんが来るのに!

こういう時に何も抵抗できない私はバカだ。

こんなだから小春たちに『天然』とか言われるんだ、きっと……!

ジワリと涙が浮かぶ。

やっぱり来ない方が──っ