「本っ当にご迷惑をおかけしましたっ」

「いい迷惑だよね、鈴崎さん看病するって言ってそのまま授業2時間分サボってるしね」

「う……」

私だけのために授業を休んでくれているなんて。
しかも2時間もこうして看病してくれていたとは。

「こんなことしなくても、授業休まないでよかったのに……」

「いや、一人だとなんか危ないじゃん?
鈴崎さん意外と抜けてるからさー、隙ありすぎなんだよね。無防備というか」

私そんなに抜け……てる?何が?

「感謝しまくりです、どうやってお礼すればいいか」

「お礼?してくれんの?」

「もちろんです!なんでもいたします。あ、できる範囲ならですけど」

「へー……」