うっすらと目を開けると、真っ白な何かが視界に飛び込んできた。

なんだろう……何かに包まれてる。

私は今どこに……?

「あ、起きた」

声がした方を向くと、朝霧くんが椅子に座っていた。

ベッド……そうか、ここ保健室だ。

急に頭痛がして、意識を失って、それから……
それから?

どうやって保健室に来たんだろう。

「びっくりしたよ、目の前で急に倒れるんだもん。ていうか鈴崎さん軽いねー、ちゃんと食べてる?」

「いえ、いつも食べる量は普通です……ではなくて!」