『……守り抜く』

『……があっても守り抜く』

『何があっても守り抜く』

「いっ……!」

その時、一際大きい痛みが走った。

今までにない痛さで、私は思わず廊下にくずれおちた。

あぁ、立つことができない。
足どころか、全体に力が入らなくて……。

「鈴崎さん⁉︎」

「やだ、大丈夫……⁉︎」

「俺、保健室運ぶよ!」

声が遠ざかっていく。
それと同時に体がフワッと浮いたような気がした後。

私は意識を手放した──。