【蓮 side】



「れんれんー、昼食べに行こうぜ」

「あ……うん」

「何、また鈴崎さん?」

「おい、聞こえるって」

笑いながら、鈴崎さんに目を向ける。

すると目が合い笑いかけられ、心臓が高鳴るのを感じた。

あぁ、ダメなのに。

フラれた身でありながら、こんな思いを抱くのはダメなのにな──。