「美夜、それ甘すぎないか?」

「えっ?いや、ちょうどいいです……」

すると、玲音は私のカップを取って一口。

「ん、甘い」

「⁉︎ れ、玲音、今何を」

「?ああ、間接キスって言うんだったっけ。
何、美夜は直接の方がいい?」

「ぅわああ、それ以上言わないでくださいっ!」

もう顔が熱すぎる。
パニックになる私を見て、玲音はクスクスと笑った。

絶っっっ対確信犯だ、ずるい。

「ごめんごめん。じゃ、マドレーヌいただこうかな」


味見したから大丈夫だとは思うけど……