眠り王子と夢中の恋。

その日の夢の世界にて。

私は自分の部屋の大きすぎるベッドの上に座り、ため息をついた。

あの後、朝霧くんは至って普通に過ごしていて、私だけが授業に全然集中できてなかった。

いつも通り小春たちと一緒に帰りながら、朝霧くんとのことを言おうか迷ったけどやめた。

これは私の問題だし、小春たちに話しても騒ぎ立てて終わるだろうし。

そして朝霧くんに告白された時に感じたのはなんだったのか。

少し……自分の鼓動が速くなったのは気のせいなんかじゃなかった。

じゃあ、あれは何……?