眠り王子と夢中の恋。

「今日の笑顔が破壊力やばすぎてさ。
やっぱ気持ち抑えらんない。好きだよ、心から」

「ちょっ、待っ……!」

ダメだ、聞き間違いなんかじゃない。

どうして?
言い方が、優しさが、玲音に重なるのは。

玲音のことを考えると、頬が熱を持っていくのがわかった。

思わず視線を下に向ける。

「っ……何その顔、やばい」

上から吐息混じりの声が降ってくる。