眠り王子と夢中の恋。

「ちょっとー、鈴崎さん真っ青になって固まっちゃってるし、そういうのいい加減やめな?」

「そーそ、嫌われちゃうぞぉ」

ここ最近はずっと、
教室に入るとこうやって閉じ込められてしまう。

毎回小春たちが助けてくれるのが本当にありがたい。

「あーあ、いつか俺らにも話してくんないかなぁ」

「おいれんれーん、うらやましいぞ!」

「いてーな、なんだよ」

振り返ると、朝霧くんが猛獣さんたちに小突かれていた。