惚れさせゲーム

〇 教室・朝(ホームルーム前)
桃羽(ニヤニヤしながら)「で、次の罰ゲームは何するの?」

紗菜(腕を組みながら)「そんなの私が決めるわよ。そろそろあいつにギャフンと言わせてやらないとね」

翼(余裕の笑み)「へえ、楽しみにしてるぜ?」

翼のその自信満々な態度に、紗菜は無性に悔しくなる。何かあいつが苦戦しそうなもの……そうだ!

紗菜(ニヤリ)「じゃあ、次の挑戦はテスト勝負よ。次の数学の小テストで、私より点数が低かったら、今度こそ翼に罰ゲームを受けてもらうから!」

桃羽(驚いた顔で)「ええっ!? でも桃瀬も学年トップ争いしてるくらい頭いいじゃん?」

紗菜(自信たっぷり)「関係ないわ。私は絶対に負けない!」

翼(面白そうに)「へえ、俺に勝てる自信があるんだ?」

紗菜(睨みながら)「当然。私は努力の天才だから」

翼(余裕の表情)「じゃあ決まりだな。負けた方が罰ゲームってことで」

桃羽(ワクワクしながら)「うわ~、どっちが勝つのかめっちゃ楽しみ!」

こうして、新たな勝負が決まった。翼に負けるわけにはいかない。紗菜はすでに戦闘モードに入っていた。

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〇 放課後・図書室
静かな図書室。紗菜は問題集を開き、ペンを走らせている。いつも以上に集中しているのは、もちろん翼に勝つためだ。

紗菜(モノローグ)
「絶対に負けない……!」

そう心の中で誓ったその時、目の前にスッと影が差す。

翼(椅子を引いて隣に座る)「よっ、頑張ってるな」

紗菜(ギロッと睨みながら)「……何しに来たの?」

翼(ニヤリと笑って)「いや~、せっかくだから勉強でも教えてもらおうと思って」

紗菜(呆れた表情で)「は? 自分でやりなさいよ」

翼(しれっと)「お前に勝つための作戦だよ」

紗菜(ムッとしながら)「私に勝つ気満々ね」

翼(いたずらっぽく)「そりゃそうだろ。俺、お前が罰ゲーム受けるとこ見たいし?」

紗菜(ピクリと反応「……そんなの、ありえないから」

翼(ニヤリ)「じゃあ、どっちが勝つか楽しみだな」

翼の挑戦的な笑みに、紗菜の闘志がさらに燃え上がった。絶対に、負けられない――。