雪くんは、まだ足りない。


金髪さんと勇くんもそれに続き。




「蘭ちゃん、ソファー座り行こ」




いつもわたしに話しかける声のトーンで言った遊馬くんの後ろをついていく。


フロアの真ん中にポツンと置かれた大理石のようなテーブルを囲むようにソファーが置かれている。


みんなそれぞれ座っている場所が決まっているのか、はたまた適当に座ってるのかわからないけど4人の男の人は既に座っている。


立っているのはわたしだけ。


遊馬くんの方を見ると微笑んで、隣をぽんぽんっと叩いている。


…座れってこと?


近くまで行き遊馬くんの隣に腰掛ける。
体重をかけた瞬間、ふわふわのソファーにおしり全体が包まれる。