「あんた、こんな独占欲の強い男の何がいいの」
「え…?」
「遊馬のことだよ。付き合ってんでしょ?」
「つ…!?」
「何、まだそういう関係じゃないってこと?」
金髪さんがめんどくさそうに言った付き合ってるの単語が頭の中をループする。
付き合って…って恋人同士のことだよね…。
もちろん遊馬くんとは付き合ってとかじゃ全くない!
きっとこれからも!
ここに来たのはわたしが遊馬くんに無理言ったからで…きっと遊馬くんにも深い意味は無い。
「突っ立ってるのも疲れるし、あっち行こうぜ」
黒髪さんはいつの間にか降参ポーズしていた手を下ろしフロアの真ん中の方へ歩き出した。


