雪くんは、まだ足りない。


…身長高いなあ…。
わたしの頭が遊馬くんの肩の所までしかない。


見上げないと、顔がよく見えないからずっと上見てたら首痛くなりそう。


……会話終わり!?
もっとなんか話すかと思ったけど、わたしも何を話していいか分からなかったし。


遊馬くんも…あまり話したくないのかもしれないし…。


結局何も話さないまま、改札を通ってがっこうもよりのえきにいく電車に乗り込む。




「……うっ」




満員電車…最悪すぎる…。
毎朝のこれにはいつまで経ってもなれない自信がある。


降りるまで後5分も無い……耐えろーっ。


足に力を入れてしっかり立っていられるように踏ん張る。