雪くんは、まだ足りない。


無意識に遊馬くんのことを考えていたことに気づいて頭を振る。


だめだめっ。
遊馬くんのことは考えない考えない!!


コンビニまでもう少し…!


楽しみにしてたコンビニスイーツついに食べれるーっ。




「ねえ、そこの君…!」




暗闇から突然男の人の切羽詰ったような声がして足を止める。


街頭もほとんどなく目を細めると、小さな公園の中に人影が見えた。




「どうかしました…?」




迂闊に近づいたらだめ、その場で声をかける。




「友達が倒れてしまって…助けてくれないかっ」


「えっ」




これは緊急かもしれない…!


もうこんな時間だしたまたま通りかかったわたしに助けを求めてきたんだ!