心配しつつも目線は一瞬たりともテレビから離さない。
そんなに夢中になるドラマ…逆に気になる…。
「大丈夫大丈夫っ、すぐ近くだし。スマホ持ってくからなんかあったら連絡する」
「じゃあなんかお菓子買ってきて!」
心配してたのにお使い頼むのね…。
はーい、と返事をしてわたしは遊馬くんの家を出た。
真っ暗で街頭だけが照らす夜道を歩くのはすごく新鮮で少し足取りが軽い。
スキップなんかしちゃったりして。
それにしても遊馬くん…居なかったなあ。
学校にも来てないし、家にも最近帰らないって言ってたけど…どこで何してるんだろ…。


