雪くんは、まだ足りない。



わっ、気になってたコンビニスイーツ!
今日から発売だったんだ…。


明日学校帰り寄って帰ろ!


スマホを触っていると時間なんてあっという間。




「蘭ー!お隣っ、行くわよー!」


「…はーい」




うきうきなお母さんと家を出るともう外は真っ暗。


遊馬くんの家のインターフォンをお母さんが押すと玄関を開けてくれたのは遊馬くんのお母さんだった。


笑顔で迎えてくれ、家の中へお邪魔する。


リビングに行けば遊馬くん居るのかな…と思ったけどそこには誰も居なかった。




「雪、最近帰らないのよー。まあいつもの事だからきにしてないんだけどね、男だし」