雪くんは、まだ足りない。


ど、どなた…??




「あ…え、あの…」


「やっぱり!蘭ちゃんでしょっ!」




金髪のボブヘアーが似合う美人な人は満面の笑みでわたしの名前を呼ぶ。


この人もわたしの名前を…!?
でも、誰かわからないっ。


必死に思い出そうとしても年齢的に友達…ではない。


じゃあお母さんの知り合いとか…?




「ほらー!昔隣に住んでた!」




昔隣に住んでた………あ!!!!


そういわれてわたしの頭の中に1人、思い浮かんで今の姿と重ね合わせる。




「もしかして…ゆきちゃんのお母さんですか?」


「そうそうっ、ゆきのお母さん!!まーっ、蘭ちゃん!こんなに大きくなった上にすごく可愛くなっちゃってー!」