「ごめんごめん、蘭に無視される遊馬くんが可哀想で可哀想で…」
「伽耶ちゃんどっちの味方なのー…」
「もちろん蘭だよ」
微笑む伽耶ちゃんが言ったところで予鈴がなり西山先生が入ってくる。
確実にわたしの味方してなかったじゃんー!
…仕方ない、今日も走って帰ろう…。
そう思っているのに頭の中は遊馬くんの事でいっぱいになっていた。
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初めての通常授業もあっという間に放課後になり、帰りのHRが終わったところで猛ダッシュ。
「伽耶ちゃん!涼乃ちゃん!また明日!!」
「またねー!」
「今日も遊馬くんに誘われてるのに」
「え!?そうなの!?ちょっと!蘭ーー!?!?」
会話が後ろから聞こえたけど振り返る暇も返事をする暇も今のわたしには無い!!


