雪くんは、まだ足りない。


何がなんでも内緒にしなきゃ…!




「遊馬くんには内緒にしててくれない?」


「それはいいけどバレちゃうんじゃない?」


「そうそう、お互い敵対する総長同士いろいろ情報も飛び交ってるだろうし、意識もするし」




バレちゃうのは避けたい…
でも今は両方の族も落ち着いてるって涼乃ちゃん前言ってたから、大丈夫…だよね?


伽耶ちゃんがわたしの首に絆創膏を貼ってくれた。


せめて制服から隠れてくれればよかったんだけどな…。


七枷先輩にはもう近づくべからず!!!


心に誓ったわたしはお昼ご飯に買った焼きそばパンを頬張った。