「涼乃ちゃーん、伽耶ちゃーん…絆創膏持ってたりする…?」
遅れていった授業が終わり、お昼ご飯を食べる前に2人に声をかける。
七枷先輩が行った後、我を取り戻し女子トイレに駆け込んで鏡に映る自分を見る。
遊馬くんが付けた反対側にふんわりと赤い跡が付いているのが見えてどうしようと考える。
また制服では隠せないところ、絆創膏なんて持ってきてない。
授業も遅れてるし……とにかく手で隠してとりあえず授業行こうと受けにいった。
「わたし持ってるけど、どこか怪我でもしてるの?」
「うん、ちょっと」
伽耶ちゃんがポーチから出した絆創膏を貰う。
「ありがと!」
「ちゃんと保健室で消毒してもらった方がいいんじゃない?」