笑ったかと思ったら一瞬で表情が変わり、ギロっと睨まれてしまった。
咄嗟に謝ってしまった…。
遊馬くんといい、七枷先輩といい…睨まれると萎縮しちゃう。
でもそれくらいじゃないとみんなをまとめる総長なんて出来るはずないよね。
「それ、見せつけてる?」
「それってどれですか?」
「首の。遊馬に付けられたんだ」
首、遊馬くん、付けられた。
この単語だけでなんの話しをしてるかすぐわかった。
もうほとんど消えてるから見えないと思ったのに。
鋭すぎる。
首元を手で隠す、けど時すでに遅し。
「隠さなくていいじゃん、もう見たんだし」
「あ、いや…もう消えてるみたいなものだと思って隠してなくて」


